発達障害の夫の体調悪化と回復傾向の現在。




 2019年終わり頃から、夫の体調が悪化して他害や破壊行為がエスカレートし休職。


保健所の紹介で病院が変わることになり、診断を受ける関係で断薬もしなくてはならなくなり、その間の詳細な記憶はほとんどない。

しかし夫が壁や物を壊して徘徊したこと、何度も警察にお世話になったことは現実だ。


壁に残ったのは100はくだらない数の穴。

私が入るくらいの大きなサイズのものもある。


夫は情報が目に飛び込んでくると脳が疲れるので、インテリアという名の夫にとっての無駄な物は全て捨てた。


私の部屋だけは絵は旅の思い出の雑貨を飾っているが、一時期は私の部屋の物も目に入って脳が混乱し暴れる時もあった。


私が車椅子生活になって必死で支えてくれたのは、夫だけだったし感謝もしている。

しかし「病める時も健やかなる時も」という言葉の通りにしていたら、私はこの3年で何度も救急に運ばれ身体も心もそろそろ限界だった。

友達には必死で明るく振る舞ってはいたが、自分にそう言い聞かせたかったのかもしれない。

支えてくれた友人には感謝しているし、理解できないと離れた友人もいた。

母の笑顔と父のペラペラ止まらないおしゃべりが、私の正気を保ってくれていたように思う。


少しずつ運動を夫がするようになり、治療も効果があって体力もついたのか、ようやく他害や破壊行為がなくなってきた。

壁だらけの穴も私の心を生き返らせるために、自力で埋めた。

夫にも手伝ってもらいながら壁紙を貼って、心底スッキリした気分だ。


8月にも徘徊があり、今も警察が気にかけてくれている状態だが、酷かった時に比べると天国のようだ。


今週も疲れて大声をあげていたので、夕飯は食べさせずに休ませた。

(栄養補助食品は常備し落ち着いた時に食べさせる。)


「いつでも出かけたいし、いつでも休んでいたい!!」

夫の正直な気持ちなのだと思う。


私と出かけたいがために夫はつい無理をしてしまうが、突然ドカンと爆発してしまう。

原因は外の色んな音だったり、目に飛び込んでくる情報の多さだったりが脳を疲れさせてしまうのだ。


コロナ前は旅行も定期的に行っていた。

今はそれも夢だったかのように思うが、いつか無理なく元気に旅行も外出を楽しめる夫が戻って来て欲しい。


shishimayu 


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