介護による家庭崩壊にならないために


母の認知症の診断を受けるため、

介護認定を受けるため、

介護サービスを受けるために、

幾度となく父が壁となってきた。


父方の家計は男尊女卑の地域で口が悪く、

妻や子どもは親や祖父母に従わなくてはならない底辺の存在だ。

例えば、私が意見することは反逆と捉えられる。

(虐め続けられた母を守ろうとした私は、

一族から「頭が狂っている。」と言われているそうだ。)


母のために父の怒号や暴言を浴び続けているが、

ふとした瞬間に父がこの世から消えてくれたらと頭をよぎる時がある。

介護による家族崩壊、家族間殺人などニュースには聞くけれど、私も人ごとじゃなくなってきたなと思う。


母の行方不明事件以来、毎日介護サービスを入れるように説得できたはずが、

年明けには母のサービスを減らすと言い出した。

(お金がないと言う父に無駄遣いが多いことを指摘したら、この結果に。

ちなみに介護費用は私が出すとも伝え、父は承諾している。)


ケアマネさんに改めて謝罪と、父を説得しますと伝えて、父に怒鳴り続けられながらも半日かけて説得をした。

サービスを元には戻せたが、心臓も気持ちも耳もズキズキと痛んだ。


それから一晩父なりに考えたようで、

母の介護度を上げてサービスを増やせるよう、介護度を上げるための申請をするとのこと。

10年前には介護サービスを受けるのが「恥だ」と考えていた頃に比べると、まだもう少し光はあるのかなと思う。


今日も母は父のきつい口調を受けながらも、私にはニコニコ笑顔をくれる。

この笑顔のために、もう少し頑張ろうと思う。


shishimayu

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