若年性アルツハイマーと闘う母、受け継ぐ自分はどう生きるか

夫と結婚した頃、お互いの病気リスクを調べるために遺伝子検査を行なった。

私の場合通常の人より約200倍の確率でアルツハイマーになりやすいとの結果。


母は55の頃から兆候が出て、説得して病院へ連れて行くも若すぎるからと医師が誤診。

その後、59歳で若年性アルツハイマーと診断された。

悲しむ私に母は「自分が今できることは何でもやって病気と闘う。」と私に言った。

そんな母はかっこよかった。


私が調べに調べて、NHKスペシャルで紹介された医師の予約を何とか取れて治療がスタート。

現実を受け入れられない父を説得して、

毎週のデイケアに毎日の散歩、良いと言われる食べ物も母も父も協力して続けてくれた。

若年性アルツハイマーと最初に診断した医師には「寿命は8年もたないだろう。」と言われたけれど、その時期も超えて母は生きてくれている。


毎日画面に向かってニコニコと笑顔を向けて、私のボサボサの頭を見ては「かわいいよ。」と、撫でてくれる母。

「ママ大好き。」、「ママ可愛いね。」、「ママありがとう。」と毎日伝えられることに感謝だ。

病と介護に闘う両親を見て、夫も今では彼等と少しだがコミュニケーションを取れるまでになった。


認知症は発症の20年前ほどから兆候が出て、緩やかに進んで行く。

何もしなかった大阪の祖母は施設に入れられ、見知らぬ東京で数年後に亡くなった。

母の発症から調べてブログで追いかけていた若年性アルツハイマーの方達も亡くなったか、施設で寝たきりでいる。


尊敬するヘルパーさんが、「色んな人の生き様を毎日見せてもらっている。」と私に聞かせてくれた。

母と父も今、私に生き様を見せてくれていると思う。


今は身体の痛みもようやくコントロールできたし、母を見習って生きたい。

運動に食事にできることは頑張っているつもりだ。


毎日40Hzの音を1時間聞くと、アルツハイマーの原因となる物資アミロイドβが低減すると発表された。

マウスでも実証済みだそうで、自分にも毎日試してみることに。

母と同じ年齢になった時に発症するかしないかはその時は来るまで分からないけれど、

後悔のないようにできることはやって生きていきたい。


shishimaru


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