「田名網敬一 記憶の冒険」おそるべし、いや、あっぱれ田名網さん。
9月にに入ってからとにかく全身がが痛く、
田名網敬一さんの展覧会へ行こう行こうと思っていたが、パワーに気押されそうで中々足が向かない。
日曜美術館を観て決めようと拝聴したら、「吐き気が起こるほど。」と揶揄され、余計に尻込み。
しかし絵画教室も休みだし、夫も体調そこそこで、2人ともかれこれ一週間外に出ていない。
午前中うだうだしながらも、レストランを予約してもらって重い腰をあげてみた。
88歳の田名網さんは、この展覧会の開幕後2日目で亡くなり、急遽回顧展となった。
60年の歴史を振り返り、展示数は500点。
サクッと観る予定が、入り口の屏風の迫力でテンションが上がって、結局ほぼ全ての作品をカメラにおさめた。
パプワくんのタンノくんみたいでお気に入り。
音声ガイドも楽しんでいた夫だったが、後半で疲れがどっと出たよう。
まずは1人脱落。そういえば、後半から観客がぐんと少なくなった。
ピカソの模写の量がすさまじい。夫は赤と青の2人の絵がお気に入り。
夫のように疲れた人が増えたのか、映像(10分)の前には誰も立ち止まらない。
私はポツネンとしながら、コマ撮りのようにパシャパシャ撮って、iPhoneが発火しそうなくらい熱くなった。
赤塚不二夫さんとのコラボ。イヤミ好きです。
鑑賞し終わった瞬間、電池が切れた。
脱落せず生き残ったつもりだったが、もう身体がガチガチで放心状態。ダメージ大きかったです。
自宅に向かう途中、ホテルのカフェが予約できたので休憩。(ケーキセット1300円と良心的。)
その直後、ムカムカと気持ち悪さが起きてきた。
田名網さんの威力は、離れた場所でも続きます。
スーパーでお弁当や野菜を買って、帰宅後なんとかシャワーを浴び、
ヘロヘロになりながらぬか床の世話をして、夕食が終わった途端、リバース。
田名網さん、参りました。完敗です。
(痛み止めが一つ机に落ちていて、疲れすぎて落ちたことにも気づかなかった。)
「吐き気が起きる」といわれる展示で、それが現実になるほどの威力。
亡くなってもなお、鑑賞した相手のエネルギーを吸い尽くす田名網敬一さんの展覧会、
おそるべし、いや、あっぱれです。
ずっしりと重たい図録は買いたい気持ちと、また吐いてしまうのでは、、という気持ちと葛藤中。
〜
お昼はずっと食べてみたかった、ホテルのレストランで予約がとれた。
(滅多に外に出ないから、お金もメリハリつけて使うことにした。)
私は御膳、夫はすき焼き。
秋を感じる内容で、店員さんのサーブも素晴らしく良い時間だったので、また行きたい。
shishimayu
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