母・救急搬送 娘・不調 父・疲労

 

先々週、母が父との散歩時に1人で歩きたがり父が思うようにさせた。

両親の住んでいる地域は私が車椅子ユーザーになった16年前からも歩道も老朽化して、木の根っこがブロックを突き破ってガタガタな状態。

車道の方がフラットだ。


アルツハイマーの症状の一つは視野が狭くなること。

そのため母の場合は、足元を確認して危ない場所を避けることができない。

結果、母はつまづいて地面に思いっきりスライディング。

幸い寒い日で厚着もし、帽子もかぶって手袋もしていたため膝を擦りむいた程度で済んだ。


14日に母の家事支援や入浴介助で来てくれていたヘルパーさんが、母の身体が傾いていることに気づいた。

翌日はショートステイのため、連絡帳に父がそのことを記載。

ショートステイ先で看護師さんが母の様子を確認したところ、やはり身体が斜め状態。


母は、どうして身体が斜めなのかを自分で説明することができない。

脳梗塞の可能性もあるため、救急車搬送されることになった。

父は自分の通院をキャンセルし、施設に向かって救急車に同乗して2人は総合病院へ。

(薬が足りなくなるそうだが、仕方ないと父。)

病院は市内には受け入れ先がなく、車で40分かかる場所に決まった。


私はいつもの症状に増して体調が悪く、友人と会う約束も延期してもらって家にいたのだが、

連絡をもらって父の足りない薬も心配が重なり、慌てながら病院へのルートを検索して、すぐ駆けつけられるよう、ハラハラしながら待機していた。


夫の食事を作りながら父に院内のコンビニがあることを教えて、水分補給と食事を促した。

しかし父も動転していて、検討違いな内容が返ってくる。

1時間後にようやくサンドイッチを食べてくれた。


母はMRI、レントゲン、血液検査、点滴とあらゆる手を尽くしていただき、結果は異常なし。

父も私も気が抜けた。

帰りはタクシーを呼んで、料金は1万円。かかった医療費も3万円ほど。

救急スタッフの皆さんにも申し訳なかったが、何もなくて本当に良かった。


母がめずらしく大きな声で「疲れた〜」と言い、父は足がガクガク、私もヘロヘロ。

3人ともくたびれた。

ショートステイはキャンセルし、また母を見守りながら過ごすことに。


夫の客観的な意見だと、腰や膝や外反母趾が痛くて斜めだったのでは、とのこと。

真相は、母だけが知っている。


くたびれたがヘルパーさんや施設のスタッフさん達が、母をしっかり看てくださっていることも改めて分かったし、これからも安心して母をお願いできる。

母は毎日発熱する娘の私よりも食欲があり、排泄コントロールも順調。

ママは、今日もご機嫌だ。


shishimayu


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